ケロケロみん

断絶のケロケロみんのレビュー・感想・評価

断絶(1971年製作の映画)
5.0
傑作だ!最高にかっこいい映画。
ジャケットには「食事、燃料補給、車両整備の時しか止まらない」とあるけど、そんなにきっちりしたルールはない。行動の理由はわからないけど、結果は見てわかるという感じ。口数の少ない運転手と整備士の若者2人と、次から次とヒッチハイカーを乗せては延々と嘘っぱちをしゃべくるGTOが好対称で楽しく響きあう。
その中でフラフラ適当してる女の子が皆の気分をかき乱す。
運転手の本気になったときの目力が素晴らしい。
GTOの寂しさも胸を打つ。
車のことはよく知らないけど、刹那的に生きることに憧れを感じる。
監督と製作の2人のコメンタリーをつけてもう一度みた。画面で降っている雨は本物、バーの店員やスタンドの店員も本物。その他ロケ地の説明や、音響や色彩調整について、権利の授受などを詳しく解説していてストーリー上の人物の感情や理由などは一切語られなかった。まさにザ・プロデューサーとザ・ディレクターだった。
ザ・メカニックの役者は38歳で酔って溺死(ビーチボーイズメンバー!)
ザ・ガールの役者は25歳で自殺。
GTOは50代で亡くなった。
ザ・ドライバーはシンガーで、2015年にアルバムチャート1位を獲得したが、禿げてしまった。