海風

ヴァージン・スーサイズの海風のレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
4.3
キルスティン・ダンストとハンナ・ホールはずるいよ〜〜!!
ファッションとミュージック最高です、ソフィアコッポラって本当に才能の塊で万人受けするようでクセのある天才って感じがすごくて好きです。

美しいんだか、儚いんだか、やわなんだか、ずるいんだか、壊れやすいんだか、強いんだか、冷血なんだか、淡いんだか、愛しいんだか。ガーリーの毒って危なくて美しくてドキドキする。
少女っていつかは消えてしまって、記憶の一部になってしまうもの。そのティーンの間って貴重なんだよね。貴重なんだけど、ごく当たり前のように来る成長過程で。思春期の彼女たちの心の内はまあ複雑そうで淡白的なもののようにも感じた。秘めた美しさを持て余しているようにも見えて、どこか危なっかしくて。純粋なのに濃厚で毒すぎる彼女たちは、特別感があって妙な感じがした。
別に特別扱いするほどでもない、けど、何故かスペシャルな記憶になってしまうんだよねティーンってやつは。
その絶妙な輝きと毒の組み合わせがとてもギャップがあってよかったです。
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