『セブン』の猟奇性、『エクソシスト』のオカルト性、『ロング・グッドバイ』に代表されるレイモンド・チャンドラー作品の浮遊感、それらがミクスチャーされたようなテイストで好み。
映画としては正直、絞まりの良い作品とは言い難いものの、ガチガチに作り込まれたサスペンスに疲れたときに観るにはもってこい。全盛期の色っぽいミッキー・ロークや、ロバート・デ・ニーロの悪魔っぷりも堪能出来るし、血まみれSEX描写などの頭にこびりつく強烈なショットもあり一見の価値はある。
でも一番近いのは『ジェイコブス・ラダー』かもしれない。