てふ

日本橋のてふのレビュー・感想・評価

日本橋(1956年製作の映画)
4.0
大正初期の日本橋。二人の芸者の張り合いと人間模様を妖艶に描く。

市川崑監督にとって初のカラー作品であり、色彩の管理を図ることで泉鏡花の世界を構築してる。そして彼の光と影の巧みな用い方は見事なもの。カラーの中で用いられることによりその効果が強調されている面もある。品川隆二の演じる教授が身の上を語り始めるシーンなんて恐ろしかった。

神保町シアター 女優で観る大映文芸映画の世界にて
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