心が震えた。
晩年の寂しさや望郷の念、あのころの恋心もアイスランドの霧の匂い立つ美しさに溶けていく。
霧の彼方にあるのはきっと天国への階段。
これはアイスランドのノッキンオンヘブンズドア。
手と手を取り合って旅支度をする幸せ。
「ベルリン天使の詩」のブルーノ・ガンツがここでも天使で登場。
原題とは全く異なる詩的なタイトル。
思い出すのは小沢健二。
中学、高校のとき大好きだった。
同名タイトルの曲を出して表舞台から姿を消した。この映画を観た小沢健二のアンサーソングであるとハッキリわかった。
10年後、20年後と、人生の節目で幾度となく観ていきたい映画に出会った。