いずみ

暴力団/ビッグ・コンボのいずみのネタバレレビュー・内容・結末

暴力団/ビッグ・コンボ(1955年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

かっこよ過ぎて完璧すぎて何一つ欠けていない大傑作。霧と男と女。サーチライトでラストスーザンがブラウンを追いかけるように照らしてダイヤモンドを誘導する。
ラストで霧の中に消えてくダイヤモンド刑事とスーザンがもうかっこよすぎる。
最初から最後までまさに暴力の嵐!音の暴力!ミンゴとファンティが突如霧の中からヌッと現れてマクルーアを殺そうと矛先を変える時思わずゾッとした。「音を消そう」と言って銃口から発射されて光だけで殺される。そこに音はない。この演出にも度肝を抜かれる。凶悪ブラウン最高。サーチライトで暗くなったり顔が垣間見得て明るくなるのがよりノワール的。愛人として(ファムファタール)離れられなかったスーザンもいい…し、ちと気が狂ったアリシア(ブラウン夫人)もいいキャラしている。完璧な映画とはまさに今作のこと。
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