『拳銃魔』で知られるジョセフ・H・ルイス監督のもう1つの代表作。
4年にも及ぶ懸命な監視も虚しく、上司から捜査の打ち切りを命じられたダイヤモンド刑事が、犯罪組織のボスMr.ブラウン逮捕に奔走する。…
どんどんと引き込まれる描写、スリリングでハードボイルドな展開。
ブラウン氏の周到で嗜虐的な殺人の数々。しかし、彼は自ら手を下さない。そして、そのことが皮肉にも彼が捕らえられる要因になる。彼はその右…
不屈の刑事とギャングのボスの攻防から成るフィルムノワールの様式美はさることながら、ひたすらにスタイリッシュな画作りを維持しつつ、明暗を完璧にコントロールしており、視覚的な興奮に満ち溢れている。一人の…
>>続きを読むもはや心霊的と言ってもいい人が消える描写。マシンガン、無音、霧。補聴器を利用した拷問、時限爆弾と簡潔に暴力を映し出す。リチャード•コンテの常軌を逸したサディスト演技も素晴らしい、あのパッと現れる不気…
>>続きを読む映画とはつまるところ、(少なくともトーキー以後は)「光と音」の芸術なのだから、見事な照明と音響演出が際立つ本作は極めて映画的と言える。
観客を退屈させない工夫が画面や音から伝わってくる、フィルムノワ…
全カット完璧。これ一本でノワールが間に合ってしまうレベルの激烈傑作。暴力が徹底してフレーム外で処理されるプレコード的な演出、その延長で行われる音の切断。処刑シーンはニューシネマというか北野映画味を感…
>>続きを読む