ぶみ

スパニッシュ・プリズナーのぶみのレビュー・感想・評価

スパニッシュ・プリズナー(1997年製作の映画)
3.5
デヴィッド・マメット監督、脚本、キャンベル・スコット主演によるサスペンス。
市場を支配するデータを開発した主人公が、その権利を狙う陰謀に巻き込まれていく姿を描く。
題名が古くからある詐欺の手口「スペインの囚人」であるように、物語が進むにつれ、疑心暗鬼に陥っていく主人公とともに登場する人物全てが怪しく見えてくる展開は秀逸。
特に後半から繰り広げられる伏線を回収しつつ、二転三転していく様は、絵としては地味ながら、つい食い入るように観てしまう。
90年代後半の雰囲気も悪くなく、登場するガジェットが古いのは致し方ないが、プロットが面白いため、全体的には古さを感じさせないのも特筆すべき点。
地味な印象は拭えないものの、その実はタイトルに違わずサスペンスの王道を行っているため、サスペンスやミステリ好きには堪らない一作。

人生は短い、だったら楽しく生きなくちゃ。
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