80年代に多かったベトナム戦争の映画をオマージュして作られたようなペンギンのアニメ。そのペンギンもCMで見たことあるサントリーのキャラクターだったので衝撃的です。カールのおじさんが第二次世界大戦に行ったような感覚ですかね?
内容はディアハンターやニュー・シネマ・パラダイスを思い出しました。戦争へ行った人間と行かずに地元にいた人達とのギャップや自分の夢を取るのか目の前の恋人を取るのかというテーマは今後も廃れることのない普遍的なテーマであり続ける故に、いつ見ても感情を揺さぶられると思います。
また、日本人がこのテーマを軸に作品を作るなら、日本人の俳優が演じた実写や普通のキャラクターのアニメではどうしても違和感があるが、このペンギンに置き換えてることにより人種の違和感をなくして、テーマに感情移入がしやすくなっていると思いました。
今となってはこの映画もキャラクターもほとんど忘れ去られていってる状況は、戦争を知らない世代が多くなっている日本とも重ねて考えてしまいました。
ウクライナ情勢でまた同じようにPTSDになり苦しむ人が出てくると考えると今もう一度皆さんに見て頂きたい作品でした。