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シザーハンズのタクトのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
5.0
シザーハンズ(1990年)
製作国:アメリカ
上映時間:98分
ジャンル:ドラマ、恋愛、ファンタジー

「雪降る城 孤独な彼の手は 生きているだけで 傷つける」

〜あらすじ〜
昔々、町外れの山の上。孤独な発明家が孤独な人造人間を誕生させた。
名前はエドワード。
彼の完成直前発明家はエドワードを1人残しこの世を去ってしまう。
彼は両手がハサミのまま、屋敷に1人取り残されてしまう
時は流れエドワードの住む屋敷にペグという化粧品のセールスの女性がやってくる。
これは心優しい彼女ら家族とささやかな奇跡の物語

〜感想〜
人生で初めてのジョニデ作品。
どんなに優しく触っても周りのものを傷つけてしまう両手を持ってしまった主人公の心情を165語と言葉少なげに見事演じたジョニデは感動的

パステルカラーな街並みと簡素な屋敷、雪。
善と悪。個性と無個性。対照的に皮肉に描かれてる
対極をなす二つだけどそこも上手く調和されていると思う
エドワードのハサミを個性と認め理解し受け入れる一方で、
一度疑ってしまえば排除の渦は止まらない
SNSやメディアに踊らされる現代の自分たちにも言えることではないのかと
本当に彼を怒らせたのは誰なのか

まぁしかしハサミの手でしか存在できない彼は、社会において異端の存在でいるしかなく生きていくのは困難だとは思う
社会的風刺が強いがそれでも理解し合えるし、愛し合える。

誰もが1人では無い
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