さみわん

シザーハンズのさみわんのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.4
カラフルな家。カラフルなドア。
カラフルな車。カラフルな電話。
カラフルな服…
この映画には色があふれている。

そんな中にある黒と白。
それが主人公のエドワード。
手がハサミの未完成な人造人間。
古城で一人で暮らす 下界を眺める彼。

そんな彼とある家族の交流。
異質な彼に向けられる奇異の目。
しかし彼の多彩な才能が開花する。
町人は彼を少しずつ受け入れていく。
そして物語は思わぬ方向へ…。

ティムバートン監督作品。
幻想的な世界観と映像マジック。
そしてなによりジョニーデップの存在感。
俳優人生の転機となる圧巻の演技。
ハサミの先迄溢れる感情に心が揺れる。

多くの人に観て欲しい素敵な美しい作品。


★ここからネタバレありの感想★


本当に観ていて楽しくなり、嬉しくなり、切なくもなる話。
このシーン好きだなというシーンで溢れかえっている。...というかそんなシーンを繋いで作られた作品。

たとえば水に濡れたエドワードが廊下を歩くだけのシーンだって本当に愛おしい。

個人的には古城にある大きなめちゃくちゃ仰々しいマシンが、ただクッキーを作るマシンだったりするのがたまらなく好き。

そして古城の庭にあるたくさんの動物達に刈り込まれた植木の中に、手の形をした植木があるのを見る度にたまらなくせつなくなるのだ。
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