わだげんた

東京上空いらっしゃいませのわだげんたのレビュー・感想・評価

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)
4.0
もう30年近く前の話になるのか。

JR東海のCMでクリスマスエクスプレス、ってのがありました。
山下達郎の「クリスマスイブ」をバックに女の子が、駅でクリスマスプレゼントを手に彼氏を待つってシチュエーションのCMで放映当時、爆発的に話題となりました。

そのヒロインを演じてたのが、牧瀬里穂さん。当時、宮沢りえさん、観月ありささんと共に大人気で。

その牧瀬里穂さんの映画デビュー作が本作。

確か新宿の映画館で観たんだよな、当時。鶴瓶さんのことは覚えてるんだけど、あとはすっかり忘れてて。多分当時はそんなに印象的な映画ではなかったんだと思います。自分にとって。

今回、たまたま古本屋さんの店頭で100円で売られてたビデオテープを発見して購入。久しぶりに観てみると。。。

凄く良かった(*^^*)!

ファーストシーンの印象はなんか古い感じだなあ、と。中井貴一さんが着てるスーツも牧瀬里穂さんのヒラヒラアイドル衣装も鶴瓶さんの(一人二役)イヤな上司っぷりも天使っぷりも。

でも、観てるうちに牧瀬さんのあまりのかわいさにびっくりしつつ引き込まれていき。。。

相米監督と言えば、長回しですが、それがとっても良い効果産んでいます。

あるワンシーンで牧瀬さんがファーストフード店でアルバイトしてて、客が急に大量に来てしまっててんてこ舞い、みたいなシーンをワンカットで撮ってるんですが、そのシーンが堪らなく可愛いです。

ストーリーは、キャンペーンガールの女の子が事故で天国に向かう途中に出会った天使にお願いして現世に戻り、つかの間の青春を楽しむ、というもの。

限られた時間を目一杯過ごす牧瀬さんの様子がとってもよく撮られてて、アイドル映画として素晴らしい出来だな、と思いました。

相米監督恐るべし。

なんか埋もれちゃった作品だけど、思わぬ佳作が観られて大満足でした(*^^*)!
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