Jeffrey

ゾンビ伝説のJeffreyのレビュー・感想・評価

ゾンビ伝説(1988年製作の映画)
2.0
「ゾンビ伝説」

冒頭、1978年の独裁政権家のハイチ。アマゾン川流域、呪い師、新薬、パイロットの死、死者復活、魔法の粉、虎、悪夢、ブードゥー教、今、ハーバード大学の人類学者の戦いが始まる…本作はウェス・クレイヴンが1988年に原作のハーバード大学の人類学者、ウェイド・デイヴィスのノンフィクション本"蛇と虹-ゾンビの謎に挑む"を映画化したもので、この度BDが発売され再鑑賞した。ブードゥー教の不気味な世界に足を踏み入れた男の、悪夢のような旅を描いたホラーとしてファンの中では有名で、若き日のビル・プルマンが主演を演じている。そんで今回は初収録となるテレビ放送フジテレビ"ゴールデン洋画劇場の吹替が有る。

どうやら当時、ハーバード大学の人類学者が発表したことによってベストセラーになり、話題になったそうだが、正直どうなんだろう。完全映画化してくれているとは思うが何せ原作を読んでいない為わからない。暗黒の歴史を持つブードゥー教最大のゾンビ伝説に魅せられた主人公が体験する悪夢を様々なエキゾチックな幻想美をイメージで作った現実と幻覚を超越する新感覚ホラーと言える異色作となってるそうだ。ただ、ゾンビ映画の中では中々こういったものは珍しいと思う。

さて物語は、アメリカの若き科学者デニスは人間をゾンビ化して操る霊薬の存在を知り、独裁政権家のハイチで飛ぶ。強気で命知らずの彼は、現地の女医マリエルの案内でブードゥー教の妖しい降霊儀式や祭礼に参加。やがて埋葬されて蘇ったと言う男からゾンビに関する有効な手がかりを得るが、デニスの行動は秘密警察を牛耳る黒魔術師ペイトロウに監視されていた…と簡単に説明するとこんな感じで、鰒から出てくる猛毒のテトロドトキシンに対しての解剖説が少し含まれている映画だ。

ん…やっぱり個人的にはそこまで好きではないんだよなぁ。ただ、ハイチの黒色人種がゾンビ化していくビジュアルのインパクトはめちゃくちゃ怖い。独裁政権下の国を舞台にしている点も面白いとは思う。
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