イソップ寓話のいくつかの話を元にして、一つにまとめた物語。
なんかねー。物凄い狂気みを感じる。
まず、主人公の少年の名前がイソップ。そこから驚きだよ。嘘と悪戯が大好きな“狼少年”。
ゲラゲラ笑いながら人に迷惑をかける小僧の不気味さよ。ほっぺの膨らみが気になる。
狼に追われてメルヘンの世界へ。ヒロインである花の精と出会う。
人間界へ帰る旅を続ける。
“田舎ネズミと都会ネズミ”に出会い食事をする。
“ウサギとカメ”の競争に立ち会う。
エピソードをひとつずつ消化していくが、“アリとキリギリス”のくだりは夏から冬まで話が進む。メルヘン界で半年も居たのか。
間抜けなロバを仲間に入れ旅をするが熊に襲われて“熊と旅人”のエピソード。
人間界に帰る最後の山で“北風と太陽”のエピソード。
基本的に愚か者が反省する道徳の話なので、エピソード毎にイソップは愚かな行いをすしては反省する。
「アハハ馬鹿だなぁ」なんて失言を繰り返すんだよな。
本来なら少年の成長劇なのだろうが、一向に成長しなくてなんか怖いっす。