櫻イミト

蠱惑の町の櫻イミトのレビュー・感想・評価

蠱惑の町(1923年製作の映画)
2.0
蠱惑(こわく)と読む。1920年代前半にドイツで作られていた無字幕映画の一本。原案は「カリガリ博士」の脚本家カール・マイヤー。

ウイーンの歓楽街に繰り出た小市民は女に誘惑されギャンブルに挑む。思わず賭けには勝つが殺人事件に巻き込まれる。。。

冒頭10分だけ面白かった。小市民を街に誘うように往来する人々の影が部屋の壁に大きく映る。夜遊びの享楽の妄想。街角に立つ女の顔が骸骨に変わる。大きく期待させる導入部だが、一軒の店に入った後は飲酒とギャンブルのシーンが延々と続き少々退屈だった。当時のウイーンの街が多く映されているのはドキュメントとして興味深い。
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