半兵衛

愛する時と死する時の半兵衛のレビュー・感想・評価

愛する時と死する時(1958年製作の映画)
4.5
戦争とメロドラマ、どれも損なうことなく描いた稀有な名作。戦争という非日常によって出逢った男女が結ばれるという展開はまさに「メロドラマ」だが、住んでいる家が空襲で焼かれたり、妻の父親がゲシュタポに捕まっていたりと戦争の描写が苛烈なためより二人の関係性が切なく、そしてそれでも前を向く二人に感動を覚える。そしてここは戦争だと確認させてくれるラスト。

虐殺を楽しそうに語るゲシュタポをキンスキーが演じているが、スキンヘッドという姿も相まってチョイ役なのに存在感が凄すぎる。この違和感が映画に貢献しているのも事実だけど。
半兵衛

半兵衛