緊張して目が離せなかった。
かなりの部分で「曝け出す」という行為が、原一男イズムが注入されてると思ったが、ハタチでここまで向き合ってカメラに収めるという行為に関しては素直に凄い。
トークショーもあったので思ったが、良くも悪くもこの作品に人生狂わされていると感じた。
家族のせいに、ヤマギシ会のせいにしていた自分が情けない。と現在では振り返っていたのが印象的。
たしかに、悪くいえば感情に任せたままのセルフドキュメントであり、トップシーケンスの包丁持ってるシーンなんか違和感しか覚えなかったが(ドキュメントの枠を越えてしまってる演出的要素)、彼女自身が救われたのであるなら、それで十分な気もした。
自分自身はただただ親に感謝する気持ちが湧くばかりであった。
重い想い。
パワー系ドキュメント。
カメラが劇映画的アングルに入り込んでいることが多く、途中までモキュメンタリーかと思ったけど、そうでないとするならこの学生は優にプロの報道系の現場にいるカメラマンのレベルを超えている。
2019劇場鑑賞131本目