miyagiさんの映画レビュー・感想・評価

miyagi

miyagi

一筋、二抜け、三動作。ストーリー重視。
その上で、ジャーナリズムや息遣いを大事にする作風を好みます。SF.ファンタジー.アニメは苦手。

好きな監督…イチャンドン、キム・ギドク、エドワードヤン、Mハネケ、ケンローチ、ダルデンヌ兄弟、キアロスタミ、濱口竜介、富田克也
映像のつくりを備忘録していくので、ネタバレ多いです。日本、韓国中心に雑食。ドキュメンタリー多目。映像の仕事に従事。

映画(534)
ドラマ(40)

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

日本最速と銘打っての上映会。
たまたまチケットが手に入ったのと、ガスヴァンサントということで鑑賞。

ストーリーは、実在していた風刺漫画家(アル中)が事故を起こして半身不随となり、障害と依存症と向き合
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病院(1970年製作の映画)

4.0

タイトル通り病院が舞台の観察映画。
キャラの濃い患者が多すぎて、笑っていいものかどうか逡巡するとともに、何故か笑いがこみ上げてくる。
あんなに人間がゲロ吐くところは初めて見たし、あんなに吐き終わってス
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.5

まだ見ぬ父を探し国境を越え旅をする姉と弟の話。
アンゲロプロスの作品にしては見やすいと感じた。

序盤の雪降るシーンで、大人たちが止まってるなかを姉と弟が嬉しそうに走るシーンが印象的。
ほかにも馬が死
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チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)

5.0

ワイズマンに手を出したら底なし沼にはまるんじゃないかとずっと懸念してきて、とはいえどうせ観るなら1本目からなるべく順に観たいとずっと思ってて、ついに今作を鑑賞。
上映後は三宅唱さん、高橋洋さんのティー
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獄友(2018年製作の映画)

4.0

ユーロスペース の死刑映画週間より。
冤罪で無実の罪を着せられ獄中生活を送った人々の出所後を扱ったドキュメンタリー。
狭山事件、足利事件、布川事件、袴田事件の当事者たちの話。

まずもってこういうドキ
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LAPSE(2018年製作の映画)

3.2

仕事でお世話になってるBABEL LABELが仕掛けたオムニバス映画。
若者の映像集団である皆さんが近未来をテーマに作品を仕上げたそのコンセンプトが面白い。
でも本当自分たちの力で映画を上映させること
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.5

教科書には載らない、日本の民族差別の恥部を明らかにした韓国映画。
人によっては間違いなく、反日抗日映画だととられるだろうような内容には違いないが、その本気度に自分はそうは捉えることはなかった。

関東
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無言歌(2010年製作の映画)

3.5

中国共産党の右派の人々が、強制労働という名のもとに、死へと向かっていく話。
ドキュメンタリーが有名なワンビン監督の実話ベースのフィクション。

冒頭から無慈悲に奪われていく命。
ただ空だけが青い。
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.8

青の愛に続けて鑑賞。
これが三部作のラストだと知らずに白の前に観てしまった。
まー連続性はなさそうなので構わない。
ジュリエットビノシュとジュリーデルピーが出てきたので、これがラストだと分からされた。
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

3.0

ケンローチの作品は好きだが、ゴリゴリの戦争映画は苦手。
あまりケンローチっぽくないなと感じた。
登場人物の顔と名前が全然一致しなかった。
これ、パルムドールなのか。

推手(1991年製作の映画)

4.0

アン・リー監督のデビュー作。
父三部作の一作目。
アメリカで生活していた監督らしい、文化の違いの描き方が秀逸。
家族の話でも珍しいテーマ設定といえるし、今日では当たり前になった国際結婚における弊害の一
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

キェシロフスキー作品初鑑賞。
とにかくライティングが神がかっている。
青にちなんだライティングが特徴的。

フィルターをいれて画面全体を青くしたり、プールの空間全体を青くしたりととんでもない拘り。
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.0

モヤモヤの代名詞とも言えるような作品。
村社会の閉塞感と、権力をもった大人たちによって捻じ曲げられる人間関係に加え、目を背けたくなるような事件が起きる。

村で起こる事件は何一つ犯人を提示しないし、
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盆唄(2018年製作の映画)

4.0

福島とハワイを舞台にした、盆唄(盆踊り)をめぐるドキュメンタリー。
2015年から取材をはじめ、福島の復興が進んでない現状と、もう帰ることはできないと諦めの気持ちが垣間見える登場人物たち。

福島から
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獣道(2017年製作の映画)

2.0

地方都市の閉塞感を描いた傑作に「サウダーヂ」があるが、今作はあくまで地方都市が舞台というだけで、恋物語を描きたかったようだが、、、
どうにも中途半端で全然面白くなかった。

ぶっ飛び方が意味不明で、話
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下衆の愛(2015年製作の映画)

4.0

誤解を恐れずよくこんな映画作れたなと感服した。
渋川清彦の良さが全部出てたように思う。
映画界の底辺をこれでもかとドロドロしたタッチで、それでもって足掻き続ける様を訥々とした語り口で描いている。
映画
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

2.5

Netflixにあるし、パルム・ドールもとってるしということで鑑賞。

オープニングの絵画のような傘の演出や、
そこから先もワンカットずつ、構成される画面に対する配色の細やかさは目を見張るし、とんでも
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリングはハゲていようがかっこいいと分かる作品。
結婚生活の難しさを感じさせる。
画のタッチがすごく好みだった。
手持ち長回しヨリ多目。

登場人物たちの経年変化も見事で、
過去と現在での
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神と人との間(2018年製作の映画)

2.0

何が神と人との間なのか一ミリもわからなかった。
変態ブラックコメディ。
役者陣が名うての名士たちなので、多少期待したがあっさり裏切られた。

「やったー!お父さん死んじゃった」これ言いたかっただけやろ
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.0

スコセッシ初期の頃の作品。
ロバートデニーロがめちゃくちゃ若い。

青春物語ではあるが、ストーリーの中身はわりとスカスカで、実験的な映像やとにかくおしゃれな劇中歌を楽しむ分にはいいかもしれない。
オー
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長良川ド根性(2012年製作の映画)

3.0

長良川の河口堰によって苦しめられる漁業者たちのドキュメンタリー。
東海テレビドキュメンタリー特集より。

国策に翻弄される漁業者たち。
シジミやハマグリ、アユが取れなくなり後継者不足にも悩んでいるが、
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ふたりの死刑囚(2015年製作の映画)

4.0

「塀の中の半世紀、司法はこれを狙っていたのか」
東海テレビドキュメンタリー特集より。

タイトル通り、名張ぶどう酒事件の奥西勝さんと、袴田事件の袴田巌さんの二人を追ったドキュメンタリー。

袴田さんの
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死刑弁護人(2012年製作の映画)

4.0

東海テレビドキュメンタリー特集より。
安田好弘は超有名な弁護士だが、世間の風当たりが強く、極悪弁護士だというイメージが強い。
これまたマスコミによる扇動の側面が強いことが今作がひも解いてる。

冒頭か
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平成ジレンマ(2010年製作の映画)

4.5

「誰が、どこへ、この国の教育を導こうとしてるのか」
日本の教育制度に一石投じる強烈なドキュメンタリー。
これずっと観たかった。
いやー、凄いもん観た。

悪名高い戸塚ヨットスクール。
暴力、体罰が行わ
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約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯(2012年製作の映画)

3.5

日本の司法制度の在り方を考えさせられる作品。
東海テレビドキュメンタリー特集より。

仲代達矢の熱演がすごい。
劇中で30年近い時が経るのを見事に演じきっている。
まーただドキュメント部分が半分ぐらい
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。
日本映画専門チャンネルの東海テレビドキュメンタリー特集。
たまらんでこの特集。
それでも放送されない「さよならテレビ」の存在が気になって仕方がない。
不動のどうしても観たい番組。

本篇
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

2.5

ザ青春映画。
しかしながら時代背景が年齢的にピンとこなかったのと、そこまでテンションあがるか?という、ソウルミュージックにそこまで乗れなかった。

映像的にもそこまで踊ってるシーンにキレや工夫が見られ
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鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

4.5

去年3回ぐらい見に行こうとして、でも話題にのぼってなかったのでスルーし続けた今作。
キネ旬での高評価に後押しされて鑑賞。

結論としては、なんでもっと早く観なかったのかと後悔する出来の良さ。
扱うテー
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複製された男(2013年製作の映画)

3.3

ドゥニヴィルヌーヴ作品のなかではかなり難解な印象をもった。
セリフの端々からあーそういうことね。となんとなく掴んだつもりではいるが。

蜘蛛のメタファーが理解できなかった。

要は「浮気ダメ。絶対」と
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コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

4.5

上映の年に産まれた自分にとっては、当時のことなんか何も知らないが、にしてもエネルギーが半端ない。
内田裕也のロックンロールの精神世界をそのまま映画化した感じ。
ロス事件の三浦和義が本人役で出てたり、と
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全てを失う前に(2012年製作の映画)

3.5

「ジュリアン」の短編ver。
出演者もジュリアン以外はそのままで、短編にも関わらず、状況説明や緊張感は長編を凌ぐものがあった。
相変わらず父親の壊れっぷりは見ていて怖い。
ただ、この短編の場合だと主人
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恋とボルバキア(2017年製作の映画)

1.5

卒業制作の「アヒルの子」というセルフドキュメンタリーが超弩級と噂を聞いていた、小野さやか監督。
まさかまだ監督やってたんだなーなんて思いながら、期待してしまったがこれが大コケ。
とにかく話がこんがらが
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下妻物語(2004年製作の映画)

1.0

日本映画専門チャンネルで録画してあったので観てみたが、何が面白いか全くわからなかった。
セオリーのはみ出し方がいかにもCMディレクターぽくて、支離滅裂だし話も一ミリも面白くない。
この頃はまだ映画では
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氷の季節(2018年製作の映画)

3.0

トーキョーノーザンライツフェスティバル2019より。
貧困を抜け出すため、家族を幸せにするため、主人公のじいさんは懸命に生きるのだが、目的意識を見誤ると不幸の道に転げてしまうことがまざまざと示される。
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裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

4.0

絶望指数、不条理指数120%の作品。
いやはや本当救いがない。
邦題がネタバレしてしまってるので、勘弁してほしいが、それにも負けず劣らず酷い話。

軸となるストーリーが途中から入れ替わってくるが、巧み
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洗骨(2018年製作の映画)

3.0

企画、テーマが非常に優れている沖縄の風習にまつわる話。
こんな風習あるんだなと感心させられた。
それだけに、もう少し脚本を何とかして欲しかった気持ちが強い。
いちいちコミカルなシーンをいれすぎるきらい
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