miyagiさんの映画レビュー・感想・評価

miyagi

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ブリングリング(2013年製作の映画)

2.0

実際にあった話だからって、なるべく作り込まずに現象を追いかけすぎて動機やキャラクターの造形が薄い。狙いだとしても弱いし、狙い自体がズレてると思わざるを得ない。
センセーショナルで"映える"テーマだけに
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.7

結局他人の人生を救おうというのはおこがましいだけで、過去の自分を救済しようとしてるだけ。
中国あるあるとも呼べる、劇伴なしの長回し、セリフ少なめがハマってるようなハマってないような...。時折り切り返
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鉄拳(1990年製作の映画)

3.0

菅原文太、原田芳雄以外の登場人物の演技があまりにもアレだし、HSの多用やアクションのカットの割り方も非常に微妙。
文字通りの鉄拳に漂う哀愁が良かっただけに勿体ない印象。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

一生終わらないでイイよ。って思った瞬間に終わってた。序盤はどういうカメラポジションで撮影してんだ?とか細かいこと気にしてたけど、途中からマジどうでもよ。ってなるしかないし、前の席の50過ぎたご婦人が頭>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.7

逃げた女なのかもしれないが、向き合った女も確実にそこにいる感覚。
人に会いたくないと言いつつ色んな人に会い、同じ話するのは恥ずかしいと言及されながら無自覚に同じ話をするキムa.k.aガミ。
男が悉く背
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

3.5

この年代からすでに第四の壁を超えてくる演出や、何事も笑い飛ばしゃいいという精神が見え隠れするのは興味深いものの、コメディの要素は見せたいことが先にアイデアとしてきていて無理矢理脚本に織り交ぜた感が否め>>続きを読む

どですかでん(1970年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ暗いイジーメンツェルみ。
「ゴッドスピードユー」と並ぶ二大高速南無妙法蓮華映画。
雨の日に見るとよりダメージを喰らうでしょう。
主人公のマイムを見て思ったが、現在の芸人で一番マイムがうまい
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.0

音がずっとイイ。弛緩し切ったように見せかけてるのは終盤のキレ(恐怖)への布石か。
サックス映画としてもブルっとくるし、迸るデカダンスの香りをそのままに突入するエンディングまで周到な計算。

アンチェイン(2001年製作の映画)

3.0

大阪とボクシングの親和性の高さ。
劇映画でもいけそうな話。勝っても負けても、希望や可能性を探るためなのも、現実をつきつけられるのも全てはリングに込められている。みたいなものは映ってたように思うが、あと
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召使(1963年製作の映画)

4.2

退廃的でようござんした。
乗っ取るだけではなく、共依存や狂気からの崩壊と一筋縄ではいかない展開にメンタルボロボロになっていく様がもはや鮮やかとすら思えるのは、屋敷の内装、劇伴が余りにも美しいと感じられ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

最高。スカッとしたいときに見るべき作品No. 1認定で異論なし。一家に一本は置いとくべき作品。映画好きだからといって最高な映画が撮れるなんてわけはないんだけど、タラさんは見事にやってのけてる。
車の撮
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.0

世間での炎上に対してどうのこうのというのはないけど、少なくとも本作はLGBTをネタの種にしているのではなく真摯に向き合ってる作品だと思う。LGBTを扱っていると、「関係者の誰がそうなのか?」と考えてし>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

3.5

なんかもうさすがにアート方向に振れすぎててしんどいのだけど、総じて女性が艶かしいし、原田芳雄の存在感はマッチングし続けている。
逆に沢田研二はどうも存在感が喧しく感じられる。

陽炎座(1981年製作の映画)

3.5

わかるわからないでいうと圧倒的にわからない側。離脱ポイントが多すぎてキツいはキツい。それでも水面の反射、スローモーション→ホオズキボコボコ、作り込まれすぎた美術なんかは条件反射的にビクンとはなる。
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.0

故人を偲びながらも取り憑かれるのは死の美。
聞き取れる聞き取れないのニュアンスは死者と交信しようとする生者の悲哀のようでもあり。
君の瞳に恋してる。ペロペロ
わかるわからないの次元の話をせず、これ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.2

昔見た時は登場人物多すぎてイマイチ記憶に残ってなかったけど、改めて見直すとクソおもろ。
二丁の拳銃に秘められた謎の引っ張り方に尽きるけど、これが群像劇(集団劇?)の面白さというかドタドタと駆け抜けつつ
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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.0

産みの苦しみ。
燃えさかる長い廊下に出口の見えない苦悩みたいなのを重ね合わせたり。
映画会社の社長との言い争いがまんま批判になってる気もするし、そのあたりがカンヌ獲った大きな理由のような気もする。
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東京湾/左ききの狙撃者 東京湾(1962年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃ簡潔なテンポ感で無駄が一切ない。かなり説明的なセリフと、おいおいとなってしまう芝居に少しガッカリ。人物のキャラクターと関係性を全部セリフで消化するのはいかがなものか。とはいえ終盤の列車での>>続きを読む

悪の階段(1965年製作の映画)

4.2

生死を賭したロシアンルーレット。
騙し合い裏切りの応酬にどっちに転ぶかギリギリの攻防に胸躍る。
堂々たるファムファタールをやり遂げる団令子の色気。
直接手を下さない主義の奴だいたいヤバい。
ジェラルミ
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.5

ププッピドゥーやでほんまに。
これ歌ってる時の衣装マリリンがモンローし過ぎててエチエチすぎる。
しかし禁酒時代の話なのにこないだまでプレモルの広告でこの音楽使われてたの草。
さすがにこのテンションの高
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

昔見たときはもっと複雑な話だったと記憶してるが、今見てみるとそうでもない。
もっとも登場人物たちの行動が短絡的で、いま目の前の危機をどう乗り切るかに終始してるから成立してるようには感じる。
大っぴらな
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.7

因果応報一歩手前。ご都合主義に陥りそうな相関図なのにそうならないのが巧さ。
もっとエグい展開も想像できたけどそうしないのがこの監督のカタルシスの拠り所なんでしょう。
これがあって「ある家族の肖像」に繋
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彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

2.5

死んでいない以上は生きているのだろうし、目は膝ではないことぐらいはわかるけど、他のことは何一つわかりません。
地獄の託児所。

男性・女性(1965年製作の映画)

3.7

1割も理解したとは言えないけど、断片的≒刹那的な青春映画だと理解することにした。
それぞれのシーケンスに死がまとわりついてるのはどういう意味かようわからんが、戦争とか世の中の出来事をわからん!で片付け
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

男として、映画人としての葛藤に次ぐ葛藤が同時並行で描かれてるのすごい。
商業と非商業の狭間で葛藤するゴダール自身の心情の吐露。
モンスターみたいなプロデューサー像もゴダール目線なのだろう。
嘘みたいな
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ラスト・クルーズ(2021年製作の映画)

3.5

やっぱ内部映像っていうのは貴重なんだけど、本人たちの関係してる範囲以上外との繋がりが構成されてないのが些かもったいない。
それでも十分じわじわ迫り来る恐怖や、従業員たちの焦燥感とストレスには恐ろしさを
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

2.5

ニューヨークよりロサンゼルスが好きなので。
会話劇は序盤ノレないとダメ。
スタンダップコメディの実写版みたいな印象。知らんけど。
幼少期のゴーカートがフラッシュバックする駐車場のシーンだけ身を乗り出し
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.5

最高。こんな組で映画制作に携われたらどれだけ幸せか。と思いを巡らせる。この時代からちゃんと休んでるんだよな。それが当たり前なんだよな。
トリュフォー常識人すぎるだろという思いと、もしかしたら、本当はな
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現代やくざ 人斬り与太(1972年製作の映画)

3.7

副題:半グレ集団成立までのメカニズムと行く末
哀愁強め。背を向け合って寝転ぶシーンが印象的。
どこにも属さないこと≒孤独。
電車が通る部屋の異常な照明。
相変わらず菅原文太の小指は何本あっても足りない
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.5

あまりにもよく撮れすぎてて穿った見方をしてしまいそう(カット割りが多彩すぎる)だけど、そりゃこれだけ特定の生き物を擬人化しつつ追いかけられたドキュメンタリーは珍しいと思う。
それにしたって毎日毎日タコ
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誘拐魔(1947年製作の映画)

3.5

密度の濃い本だけど一貫性に欠け終盤は少しダレる。
というか序盤の気狂いデザイナーがインパクト強すぎる。階段の落ち方含め最高なのだが。
警察が優しくて有能な世界線。

ちょっとフランス風(1949年製作の映画)

4.5

きゃっわいいんだ!と、素敵やん。が行ったり来たり。
ささいな共犯関係にある男女の、秘密を共有することにおける恋愛感情の色あざやかなこと。
ワンシーンの反復と、それぞれのシーンで持ちあわせる意味が変遷す
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翼に賭ける命(1957年製作の映画)

3.5

お約束の展開とサークらしい展開との混じり合い。圧巻の飛行撮影とスクリーンプロセスの混じり合い。
母としてというよりは1人の女性としての生き様を見せつけるヒロインの女性らしさに、そら惚れてまうやろ!
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曽根崎心中(1978年製作の映画)

3.0

もはや能や歌舞伎などの印象(見たことないけど)に近いぐらいのオーバーアクトに辟易してしまうのだが、人物の運動も縮こまらずに殴る蹴るなどキチンとオーバーだったのはよかった。
その芝居が故に、死への渇望と
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