サーフ

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃のサーフのレビュー・感想・評価

3.7
「ファントム・メナス」に続いて2作目の「クローンの攻撃」を鑑賞。

この作品もそれなりに面白いと思える作品だったけど、「ファントム・メナス」と比べると登場人物の魅力がかなり削がれている印象。
エピソード1であんなに可愛かったアナキンが思春期真っ只中の無個性男子になってしまってるし、オビ=ワンもなんかつんけんしててあんまり魅力的じゃない。

主要人物よりサブキャラクターの方が魅力的。C-3POとR2-D2の掛け合い(と言ってもC-3POが一方的に喋るだけだけど)が終盤の緊迫感のあるシーンの中で良い緩和になってて凄く和む。サミュエル・L・ジャクソン演じるキャラクターの只者じゃない感、そしてヨーダが見せる強さも好き。

物語展開自体も中盤までは派手さは無く地味目。アナキンはパドメとなんかイチャイチャしてるわ、オビ=ワンは地味に黙々と任務遂行しているだけだった。

ただ中盤以降は緊迫感のあるシーンの連続で良いテンポの中にハラハラドキドキさせてくれる場面は凄く面白い。
「グラディエーター」みたいなシーンからのジェダイ版「三國無双」は純粋にアクションとして爽快感あって好き。
ただそれ以降は「スター・ウォーズ」と言うよりは戦争映画。結構長い間、主要キャラクターがお座なりになっているのは如何な物か…。

中盤以降はSFアクション映画としての面白さはあったけれど「スター・ウォーズ」のシリーズの中の1作品と考えたらこれは「ダメ」な部類に入るような気がする。
でもアナキンが暗黒面に落ちてダースベイダーとなっていく嚆矢が描かれていて、「アナキン・スカイウォーカーの終わり/ダース・ベイダーの始まり」という意味ではシリーズの中では凄く重要な作品だと思う。
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