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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃のvivoのレビュー・感想・評価

2.0
 これはまずい。シリーズ中圧倒的におもしろくない。全てが中途半端で、かなりどうしようもない。全てが明らかになってもイマイチわかりにくい陰謀、説得力の無いロマンス、勝利でも敗北でも無いラスト・・・。エピソード5(帝国の逆襲)も、決して気持ちのよい終わり方ではなかったが、作品の面白さでは雲泥の差。

 たぶん一番マズかったのは、物語の中心であるアナキンのキャラ作り。大きな悲しみや苦悩の末にダースベイダーになってゆくはずなのに、最初からあんな精神薄弱キャラでは、母の死などなくてもダースベイダーになりそうな感じ。エピソード1~3はダースベイダーの誕生が核となるはずなのに、これはひどい。間違いなくシリーズ全体の質を下げる作品。ヘイデン・クリステンゼンがミスキャスティングだったのかも。常に柔く弱い感じが最強のジェダイらしくなく、精神的にもずいぶん弱い雰囲気、しかもオン・オフの表情の差が小さい・・・。ルーカスは、アナキンをどんな人間にしたかったのだろうか、よくわからん。

 良かった点は、スター・ウォーズらしい、いかにも合成っぽい映像。今回もすばらしく合成っぽくてよかった。これまたお決まりのチャンバラシーンのインパクトがイマイチ弱かったが、ヨーダのチャンバラというサービスショットが用意されていて、そのサービス精神もスター・ウォーズっぽくて良し。
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