いがみ合うフェザー家とガットシャル家の最高にイカれたご近所トラブル。
土地をめぐる争いや家族間のもつれから惨劇へと発展すると言う、どうしようもない物語。
こいつが1878年から1891年までに実際に起こった抗争”ハットフィールド家とマッコイ家の争い”が元ネタらしいので驚き。すべての感情の剥き出しだ。
また登場人物はフェザー家とガットシャル家の人間のみで、まるで陸の孤島のよう。鑑賞者は必然的に”ロリ・マドンナ”と同じ立場に立たされる。
そしてなんといってもラストの熱量のある展開と物語の畳み掛けが非常に好みで、自分の中でぐんと評価が上がった。
本作の監督リチャード・C・サラフィアン(1930~2013)の名作『バニシング・ポイント (1971)』にも同じ事が言える。
良くも悪くも強烈なインパクトを残してくれる作品。