チープなSF映画と言えばそれまで。
このチープさの中に、どれだけの笑いやウディ・アレンの映画への愛情があることか。
サイレントムービーのように、仕草や表情で表現する本来の映画というべきものの味わいを感じずにはいられない。
久々2回目の鑑賞だが、これはまたおかわりしたくなる作品だ。
『実写版ドラえもんとのび太くん アホバージョン』とも言うべきか、とにかく未来がアホすぎて笑ってしまう。
劇中に登場する未来グッズ、それがどれも使えないアホさ。あまりにも粗悪なグッズに思わず「これは日本製か！？」というセリフがあるが、1970年代の日本製品は粗悪品が多かったという今では想像できない、時代を感じられるセリフひとつも、またオモシロい。
くだらんムービーだが、愛着湧くね。それがウディ・アレンなんだけどね
今では、チープでくだらん！と評価されそうな作品だが、どれだけの観客が当時劇場で笑ったのだろう……そんなことを想像してしまう作品は、なかなか少ない。
