似太郎

見知らぬ乗客の似太郎のレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
4.6
ヒッチコック監督らしい演出の小技が効いた、見せ場盛りだくさんのサスペンス。

主演のファーリー・グレンジャーが徐々に窮地に追い込まれる辺りがハラハラさせられる「交換殺人」を題材に取った異色作。心理的にゾゾっとなる映像マジックが多々あり、映画の世界に知らず知らずのうちに引き込まれていく辺りはさすがの技量である。

中期ヒッチコックの中では『疑惑の影』と並ぶシナリオの引き締まったタイトな出来の作品。もっと評価してくれよ、みんな。
似太郎

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