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仲間たちのtunicのレビュー・感想・評価

仲間たち(1964年製作の映画)
4.5
労働者が向上心を武器に今の境遇を抜け出そうとするストーリーに、中島丈博の強い思想を感じる。刹那的に生きる同僚たちを尻目に、トラックを買って独立するという夢をもつのはいいけれど…無茶なオーバーワークで少しずつ人間性を失っていく浜やんの姿、ほんと辛すぎる。貯金通帳を見る目、高収入のバニラの女の子みたいに¥マークはいってそう。もうこの辺でやめとけーって何度も心の中で叫んでしまった。中華そば屋の店員で浜やんの親友の舟木一夫がとてもよい。ポスターやスチールではちょっとキモくみえてしまうせいか、これまで敬遠してたのを軽く後悔。松原智恵子の三歩後ろにさがって歩きながら歌うシーンとか素晴らしい。運送会社の若い社員はマチャアキ、藤竜也(新人)、ヤンフレ木下さんのほかに、リーゼントがばっちしキマッてる五條さん。ムッシュがメインボーカルをとるスパイダースはお馴染みの感じじゃなくてロカビリー調。
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