みおこし

夜も昼ものみおこしのレビュー・感想・評価

夜も昼も(1946年製作の映画)
3.5
ケイリー・グラントが天才作曲家のコール・ポーター役に扮した音楽映画。先日Netflixのドラマ『ハリウッド』を観たばかりなのですが、そちらにもコール・ポーターが出てきました。実はゲイだったという噂もあるようなので、それを観てから本作や『五線譜のラブレター』を観るとより味わい深いなと…。

イェール大学の学生だった頃から、戦争への出征、さらに世界的な音楽家へと上り詰めていく様子を最愛の人リンダとの交流を中心に描いた伝記映画。といっても、コール・ポーター本人はこの映画の製作時に存命中で、しかも人気絶頂の頃だったという点も興味深いです。
どちらかというとポーター本人は線が細くて小柄なイメージが強かったので、ケイリー・グラントのキャスティングは最初はしっくり来なかったのですが、でもあの屈託のない笑顔を見ていると、楽しい名曲を世に送り出してきたポーターのイメージがだんだん重なってきました。

いわゆる”ジュークボックス・ムービー”としては本当に豪華すぎる楽曲の連続!「ビギン・ザ・ビギン」「エニシング・ゴーズ」「ナイト・アンド・デイ」「私の心はパパのもの」など、タイトルを知らなかったとしてもきっとどこかで聞いたことがある有名な旋律ばかり。本当はどうかはさておき、それぞれの楽曲にまつわるエピソードも展開されるので、それを観られるだけでもすごく楽しかったです。特に表題曲の「ナイト・アンド・デイ」は、リンダに向けて書かれた楽曲だと思うとなおさら胸が熱くなる素敵なバラードだなと…。

当時大人気だったブロードウェイのスター、メアリー・マーティンも本人役で出演していてびっくり。
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