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アマルフィ 女神の報酬の0のレビュー・感想・評価

アマルフィ 女神の報酬(2009年製作の映画)
2.0
【フジテレビ開局50周年記念作品】

織田裕二のための映画だから、織田裕二がかっこいい。最初はやり過ぎで演技がくさくてクドくて見てられなかったけど、だんだんと、もうこれはこれで、みたいな気分になってしまった。高級コート、高級スーツ、高級ジャケットを脱いだ後の高級シャツ姿が、まあかっこいい。…まあただそれだけなのだが。でも天海祐希が隣にいるのに見劣りしなかった。天海祐希がヒールを履く役じゃなかったからかもしれないが。
【織田裕二177cm・天海祐希171cm(Wikipedia)】

海岸で少し表情を崩す以外は、全て同じ顔の織田裕二。…惜しいなあ。天海さんに抱きつかれた後、何をするでもなく、ただポスターのように抱き続ける。引いていく画面。なんじゃそらな観客。身の上話の一つでも話し出すとか、二人がお互いを知るきっかけになる物語が始まるかと思えば何も無し。そういった、何かが起きそうで何も起こらない、ハラハラしそうで特に何も無しといったシーンが多くて残念だった。
極め付けのサラ・ブライトマン。
お金かかってますよーってこれでもかとアピールする最後の砦みたいな登場。エンディングもたった今見たばかりのサラ・ブライトマンを流す。こっちとしては、織田裕二のその後が知りたいのに、カウントダウンに沸くイタリア市民のキスシーンが延々映される。何だかな……

肝心のサスペンス部分。謎解き部分もトリックも穴だらけ。あそこまで恨みを持つ人々が、織田裕二の言葉で犯行を思い留まるとは到底思えないラスト。黒田のバックボーンや何故そんな身のこなしができるのかだとか、何も描かれないから全くわからない。ほか、書き出したらもう止まらないくらいボロボロだったが、織田裕二がかっこよくてイタリア語ペラペラなのを見るだけのものなので、それでよし。

この頃はG8だったんだなー
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