あたおかにきび

SR サイタマノラッパーのあたおかにきびのネタバレレビュー・内容・結末

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

SHO-GUUUUUUUN!!!

埼玉県福谷(深谷)出身のHIPHOP青年たちが東京でのライブを夢見て奮闘する。

これは2014年のライムスター宇多丸さんの評論もあわせて楽しんでください。
もう、日本語HIPHOPってやっぱちょっと痛くない?ダサくない?っていうところと、それでも愛を持ってリスペクトを持って文化に接している。そこに監督のHIPHOP愛をビンビンに感じるし、決して讃歌ではない日本語HIPHOPシーンが抱えている問題等を苦しいまでも映像で再現しているのが圧巻。

市役所のシーンえぐすぎでしょ。大人たちはわかってくれない、というほど敵意を向けるわけでもなく、自分達が不確かに不安定に追い求める夢への冷静な視点もあり。彼らのように夢を追っていた時期は誰にでもあり、夢を追うことを恥ずかしくてやめた人にはブッ刺さると思います。

ラストの怒涛の長回しは、映画人として覚えておかなければならないクオリティですね