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SR サイタマノラッパーのyasuのレビュー・感想・評価

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
3.9
主人公のIKKUとTOMは本当ダサくて金も職も無くて、夢だけ語る。
見栄っ張りで曲のテーマも政治や世界の事など、自分のスケールも考えず大きな物ばかり求めてかっこつけてる。
B服でヘッドホンぶら下げて歩く背景は畑だったり移動手段が軽トラだったり、フラリと寄る店がイトーヨーカドー的な店だったり。
これでもか!という程に田舎とのミスマッチを突きつける。
何から何まで痛々しくてダサくて。
頑張ってる若者として晒し首にされるシーンなんか痛くて仕方ない。
ボソボソ歌ってるところから少しずつ解放されてく。

もー全編通してこれでもかって位痛々しいのに最後のシーン、かっこ悪い自分と向き合って絞り出したラップが素敵。
あれ?なんで俺泣いてるんだろ、と。
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