キミシマユウキ

SR サイタマノラッパーのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
3.4
埼玉のド田舎でBIGになることを夢見るラッパーグループ”SHO-GUNG”のメンバー達。そこ昔の同級生であった千夏が地元に帰ってきて…

『22年目の告白』『日々ロック』の
!!入江悠監督!!
による出世作!
ド田舎の夢見る若者たちの青春物語(?)
前々から噂は聞いていたので鑑賞。


レペゼン埼玉、届けアメリカ(多分無理)


『ストレイト・アウタ・コンプトン』のようにはいきません。
良い意味でも悪い意味でも日本語のラップって究極にダサい…。
夢を追いつつもその努力も中途半端、
仕事も中途半端、
そしてセンスも中途半端、
そんな究極にかっこ悪いけど何故か諦めきれない今どきの若者たちをリアルに描いている。
最後まで見てもコイツらはずっとダサいままなんだけどなんだか愛らしくなってくる。
そもそも埼玉ってこんな田舎なの?
千葉出身で対抗意識を持っている自分としてはこんなド田舎なら勝てる気がして嬉しかったです。
でもやっぱり日本語のラップてクソダサいなぁ(笑)

主演は駒木根隆介
あ、『愛の渦』にいた童貞キャラ!
こじらせた童貞の役がほんとに上手いです。
千夏役は元AV女優のみひろ。
地元に元AV女優が戻ってきたらそりゃ男はお祭り騒ぎしちゃうでしょ(笑)
一瞬流れるAVは千夏というよりはみひろの作品な気がします。どっかで見たことあるもん。
あとは伝説のTKD(武田)先輩がどんなライブをしていたのか見てみたかったです。

インディーズ映画としては異例のヒットをしたらしい今作。
続編さらに2作とドラマ化までされているらしいエネルギーに驚き。
とりあえず見てみるか……?

ラップ好き、入江悠監督のファン、そして埼玉出身の方(関係ない)にはオススメの作品。