半世紀以上も前の作品やから古臭いのは否めない。
でも、カット繋ぎのセンスとか画作りの面白さは流石岡本喜八といった感じ。
鋭いセンスっていうのは色褪せへんねんな…。
キスをするたびに呼び鈴が鳴るとこはお洒落やし、それを終盤で重ねてくるところなんかお洒落すぎてクラクラしたわ。
正直最初はノリきれへんかもと思ってたけど、テンポが小気味良くてセンスいい会話劇でどんどん引き込まれた。
バーで働いてる男はやっぱり遊んでるし、金目当てで結婚する女はいるし、若者は軽視されるし、1シーンでも三船敏郎はかっこいいし結局時代が変わろうが人間って同じなんやな。
ストーリーのオチ的にはベタやけど、ベタもやっぱりいい。