チー鱈

真実の行方のチー鱈のネタバレレビュー・内容・結末

真実の行方(1996年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

エドワードノートン!!!!!
もう本当に彼の演技がすごい!(他の俳優さんもすごかった)
圧巻されっぱなし。
しかもこの作品がデビュー作とな???わけわからん

アーロンからロイに入れ替わる瞬間の演技には本当にゾクゾクした。
目つきが一気に変わって憑依する感じ。
アーロンの口ごもって喋る陰気な人格と、気迫しかない猟奇的なロイの人格の区別がすごすぎて、終始釘付けになりました。

二重人格者のアーロンが殺人犯で終わりかと思えば、まさかの展開。
互いが別れを告げ、牢獄を後にしたリチャードの表情にくもりが見え、アーロンに対し、放った「今何と?」の言葉。
この場面から、一気に鳥肌が止まらん止まらん!!!

自分がリチャードなら、もう立ち直れないな、、
正義と善を信じて、これまで懸命に戦ってきた自分の信念や時間、労力が、結果的に悪を救い出すことに繋がったと思うと、もうやってられない、、

最後の、大司教支持者(大司教を信じる人々)が集まる正面をバックに、リチャードの姿(殺人犯であるアーロンを信じた人間)を見ると、誰かを「信じる」ということの意義を改めて考えさせられた。

真実が分かった後の、リチャードの憔悴し切った表情は見ていて辛過ぎたよ、、
それとは反対に、アーロンの鉄格子越しのあの興奮に満ちた表情は忘れられない、、
チー鱈

チー鱈