罪が証明されるまで人は無実。
容疑がかかった時点で犯人、罪人であるかのように扱われるメディアや世論に対して、容疑はあくまでも容疑であり、罪が確定するまでは容疑者であろうと無実だと唱える弁護士マーティン・ベイル(リチャード・ギア)
そんな彼はある日、大司教を78回もの殺傷に加え殺害したとされる少年の弁護を行うことになる。
正義感の強いベイルが知る衝撃の真実とラストがとても見どころ。
エドワード・ノートンの圧巻の演技も見どころ。
人はみな、もとより善であり、
犯罪は悪が犯すものとは限らない
善人がとんでもない犯罪を犯すこともある。
ベイルが容疑者弁護をする理由として提示するこの内容がとてもささった。
実際の事件でも容疑がかかった時点で、メディアはさもその人物が犯行を行ったかのような報道をし、さももとよりその人物が悪人であるかのように扱うけれど、実際はそんな単純ではなく被害者も加害者も見方が変われば全く逆の立場にもなる場合がある。そんなこと考えても仕方のないことなのかもしれないけれど、ベイルのように自らの信念を貫いて行動できるのは素晴らしいことなのかもと感じる。
ただ、ストーリー展開をシンプルにするあまり流れが読める場面が多々あったのが残念。