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疾風!鞍馬天狗
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『疾風!鞍馬天狗』に投稿された感想・評価

kuronori

kuronoriの感想・評価

2.8
アラカンの鞍馬天狗です。

前作「御用盗異変」で復活したアラカンの鞍馬天狗は、客は入ったのですが、評論家からは「話の組み立てが雑」だと叩かれます。
(前作脚本の鏡二郎は、監督の並木鏡太郎のペンネーム。並木監督はマキノ系の人で、アラカンとも長い人です。)
原作の大佛次郎は、再度クレームをつけ、製作者側に渾大坊五郎を送り込むと共に、脚本家を松浦健朗に指定した上で、本作の制作を許可します。

その他の情報としては、アラカンと私生活で仲の良い大河内傳次郎との直接対決があります。
最終作です。
以上を踏まえた上での鑑賞です。

冒頭の田舎道を白馬で疾走するシーンのアヴァンタイトルはカッコいいのですが、直ぐに被ってくる主題歌がどうしようもなくお子様向けの歌詞で、なんとも…⤵
一瞬、月光仮面が重なって浮かびました。
馬を飛ばしていたのは、面で顔を隠した多人数に囲まれて斬り結んでいる侍を救うためで、馬上からリボルバーを2発発射して賊を倒します。しかし、馬から飛び降りた後は峰打ちです。
「峰打ちって…ちょっとまって、今二人撃ったよね!?」
前作のような巨大な拳銃ではないので、あたっても死なない可能性はあるけど…間に合わないから仕方なく撃ったってわけか?
この辺の妙な「配慮」は絶対原作者側からの指示なんだろうなと思いつつ、なんとなく釈然としないものが…。
(余談ですが、アラカン鞍馬天狗のシリーズに出てくるリボルバーは、毎回変わるのだけれど、どうもどれもモノホン臭い。前作のはコルトの方のM1917だと思う。)

杉作は松島トモ子の続投です。前回、武器が愛らしさしかない云々と失礼なことを書きましたが、今回歌っております。上手いです。(@_@;)ビックリ。
でも、前作の方がこまっしゃくれてていいよね。今回は、素直ないい子風味です。
敵に催眠術を使う坊主が出てきます。
さらに面を被った謎の佐幕集団が暗躍します。
これに若い扇千景の恋模様が絡みます。
大河内傳次郎は、扇千景の父親で地方在住の「知る人ぞ知る」といった感じの剣の名手の役です。最後の最後に両者の立ち合いがあります。評判になったそうです。
しかし、なんとなく全体がテレビ映画っぽい感じです。トラディショナルな時代劇映画の雰囲気がありません。

さらに、天狗に覇気がありません。
理想に燃え、悪を憎み、自信に溢れてグイグイ前に進んでいく感じがアラカン天狗のイメージなんですが、こうも落ち着かれると、失礼ながら演技力的な面での物足りなさが出てきてしまう。
これはいかんでしょう。誰にとっても得にならない。

嵐寛寿郎の考える「鞍馬天狗を支持してくれる人々」は、日々の稼ぎから切符を買って、映画を楽しみに劇場に足を運んでくれる一般大衆でした。
そして自分が天狗を作れば、それに関係する全ての人々の為になるという信念があったのではないかと思います。
原作者が快く思っていないというのは、大変な衝撃だったのでしょう。
大衆の支持を受け復活したのは喜ばしいことであります。
しかし、結局、30年間かけて作ってきた自分の天狗はできず、小堀明夫の代わりに原作者の意向にそった天狗を演じて行くだけになってしまう。

「代打だったらもう演らんほうがええ、おしまいや。」
本作にて、嵐寛寿郎の鞍馬天狗は打ち止めとなりました。
TokyoEiga

TokyoEigaの感想・評価

3.2
東宝株式会社.配給