このレビューはネタバレを含みます
よくこの手の映画にある「旅行者がどっか行っちゃう」話って、「なんでこんな演出に(脚本に)するんかなー」と思っていたが、プレミンジャーはさすがわかってらっしゃる。
だからこちらも主人公と一緒に精神的、神経症的キリキリな感じになる。これは監督が「亡命者」というのと無縁じゃないと思う(ラングとかもたまにそう思う)。
ところどころに張った伏線の回収も見事(風呂場のシーンとかよく思いついたなあ)。ラストにようやく顔にかかる「影」がなくなるキャロル・リンレーのクローズ・アップがいい。
もちろんソール・バスのタイトルバックも。
しかし「ボーマン船長」、久しぶりに観たな。
DVD(9/29/2015)