こひた

仁義なき戦い 広島死闘篇のこひたのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
3.8
娯楽性はましたか。キャラが濃い。

「己の分、靖国神社に祀られとる人の未亡人ぞ」「はぁ」「はぁってことあるかい」。業界では有名になる復員兵山中。ヤクザのロールモデルになった千葉真一の大友勝利。「銭に身体はらって何が悪いの?」。酒場の暖色が似合うネジ飛んだ悪党。単独殴り込みから分断陽動。布団でわずかに防弾。杯返したのに面倒事頼みにくる。犬の焼肉で指つめなや。外道が言う方も外道。頼んだ側ですら察する「しゃーないか」なのに動揺しかしてない元おやっさん。実績できたので親代わり公認の交際に。特攻隊の妻が再婚は見栄えが、ってんで自活してる、年齢で予科練撥ねらっての自分の祖父もそうだったとか。報復第一対象にされる媒酌人。ショットの真ん中にくるたびに股間ボリボリ。子持ち母一人で無期懲役を待てるか、ていうのはいつ死ぬか分からないヤクザもんだとしょうがない立場かなあ。拳銃もってるのにさっと一人入室するのは前作と頭の存在感真逆笑。白昼堂々一般人巻き込んだら流石に警察も。まともな医者にかからなきゃいけないから手打ち申し込み。一本化で警察も強く、闇市からじゃ時代が違う。最後の殺人理由の虚しさ、自殺。組織に都合よく使い潰された若者(と恋人)、広島ヤクザの典型とか祭り上げられても誰も墓には訪れない、それが積み重なる。
こひた

こひた