Sinya

仁義なき戦い 広島死闘篇のSinyaのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
3.5

あの畜生めー 組長お前に仁義はあるんか⁉︎
資本主義の豚野郎、狸親父どもが一番悪どいんじゃー

上に翻弄される若者というの現在にも通じるテーマがあり、山中の悔しさは、少なかれ万人が共感できます。

ヤクザの世界の仁義は形ばかり、
現実世界も理想、夢を追う事を形ばかりの肯定しつつも、お金や社会には勝てない事が多い。
だからこそ、
大友勝利のチンピラはかっこいい。
だって、こんな不条理の世界を開き直り、好き勝手に生きてるのだから、
アメリカンニューシネマの主役みたいだ。

任侠映画と違って、仁義が勝てない、不条理の現実は、まるで自分が近くにいるようなカメラワークで、この映画の世界に引きつけ、苦しくなる。

世界に負けたくないと思う。
あんな大人になりたくないと思う。
しかし、渋カッコいい松永が、迎合されてしまった者のようで、切なくなります。
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