メガさわ

疑惑の影のメガさわのレビュー・感想・評価

疑惑の影(1942年製作の映画)
4.4
白黒映画で注目すべきはやはり「影」の表現だなーと改めて。本作はShadow of a Doubtなので尚更…。とにかく影の表情、構図がすばらしかった。
冒頭のチェイスシーンから美しい。特筆すべきは叔父・チャーリーが乗った汽車がやってくるカット。画面手前で弟が不自然に立ち止まり、汽車の大きな影が覆いかぶさる。
そして浮き足立ってこちら側に向かって歩いてくる家族たちをフォロー(?)するカメラ。にこやかな表情で皆フレームアウト。1人残った叔父さんの表情。一体何を考えてるんだ……。キラキラしてて綺麗で、みんな楽しそうで、愛されてるなあ…なのにざわつく。どこか不穏。すごいシーンだなと思った。
裏階段、カーテン越しに叔父が現れるカットもいい。図書館で記事を読んだ後のロングショットもビビる程の格好良さ。毎シーンスクショ撮りたいです
とんでもなく間の悪い、推理小説ヲタの友人は、とてもいいキャラだな………チャーリー(娘)に不謹慎!!!!って怒られちゃったのに、命を救って大活躍。最高
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