ヒッチコック監督ならではの疑心暗鬼サスペンス。叔父になりすましたジョセフ・コットンと疑り深い少女テレサ・ライトの掛け合わせを見てるだけでも満足できる。
「犯人は誰だ!?」というラスト迄目が離せず、グイグイ観入ってしまうストーリテリングの巧みさ…。
とても戦中に作られた映画とは思えないエレガンスなカメラワークと構図、練り込まれた脚本はオールパーフェクト💯と言いたい。
凡百の監督がどんなに頑張ったってヒッチコックの領域には及ばない。ストーリーテラーとしての神業が炸裂した一作である。
ヒッチコック作品の特徴として【日常が突如、非・日常化する】パターンがあるのだが本作もそんな普段の日常が非・日常化する話。スピルバーグの『激突!』とかね。よく考えたら不条理系、前衛系の元祖。
このようなじわじわ〜っと迫る恐怖感が、サスペンス映画の定型にもなってる。そんな意味でも記念碑的な作品。🤔