takanoひねもすのたり

ユマニテのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ユマニテ(1999年製作の映画)
3.0
過去鑑賞分。
大分前に観たやつ。

少女強姦事件と、事件を担当するナイーブな警部補・ファラオン、彼はドミノに想いを寄せているが彼女には恋人ジョセフがいる。ある日2人のセックスを目撃してしまったファラオン、それを知ったドミノは、2人のデートに彼も同行するように誘いかける……イントロこそ衝撃的だけどミステリーや刑事ドラマを期待すると思いっきり肩透かしになる仏映画。

たぶん、セックスと死、本能の暴力を言いたいんだと思うけど、文芸orアート系な仏映画の文脈で……うが……眠い……。

ファラオンの孤独と得られない愛情への飢餓。
そして恋人同士のセックスは時々"融合"にも例えられるけど、所詮ひとりとひとり。
セックスで真に溶け合えるというのは幻想。
(快楽を共有するはあり得るけどさ)
そこで冒頭の少女の死体と犯人に戻る。
(劇中で恋人同士が誰なのかがキー)
(犯人は終盤であっけなく明にされる)

下世話に言うなら、好きな人が濃厚えっちをしている現場を見ちゃうわカップルの間に挟まされるイベントに強制参加させられてしまう受動的でナイーブな男性のむっつりすけべなお話だったなと思ってる。