みおこし

青い戦慄のみおこしのレビュー・感想・評価

青い戦慄(1946年製作の映画)
3.3
ヴェロニカ・レイク目当てで鑑賞。古き良きフィルムノワールの一本。『シェーン』のアラン・ラッドとヴェロニカはいくつもの作品で共演してますが、そのうちの一本。

戦地から海軍飛行士ジョニーは親友バズ、ジョージと共に故郷LAへ戻ってきた。ジョニーは妻ヘレンと再会するが、ナイトクラブ“ブルーダリア”のオーナー、ハーウッドと深い関係になっているらしい。酒浸りのヘレンと喧嘩になって家を出たその後、ヘレンは何者かによって殺されてしまう...。

確かにかなり意外な犯人だったんですが、(笑)正直推理映画でそれは反則っていうくらい、犯人らしからぬ人が犯人で拍子抜けしちゃいました。視聴者にヒントを与えるどころか、後付け感がハンパじゃない...。

登場人物が多すぎて、今何が起きてるのかを把握するまですごく時間がかかってしまいましたが、フィルムノワール独特のモノクロの映像美が印象的な作品でした。
アラン・ラッドは当時のハリウッドスターの中でも群を抜いて、美男子...!真面目過ぎる役だったので、若干つまらなかったけど(笑)ヴェロニカとの美男美女カップルぶりが目の保養になりました。でもやっぱり『シェーン』の時の彼のかっこよさには遠く及ばない...。
ヴェロニカも、ミステリアスな女の人の役もぴったり合うんだけど、この前観た『サリヴァンの旅』『奥様は魔女』の方が愛嬌のある役で可愛かったなと...。でも雨の中、ずぶ濡れのジョニーに「早く車に乗りなさいよ」って言えちゃうのは彼女くらいだなと(笑)。本当にお人形さんみたいに美人!金髪のウェーブもずっと見つめちゃう。

レイモンド・チャンドラー原作とのことでかなり期待して観たのですが、すこし物足りない一本でした。でも40年代の哀愁漂う雰囲気はツボ!
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