AM

ディテクティヴのAMのネタバレレビュー・内容・結末

ディテクティヴ(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

毎度のヴァンダムービーへの期待値で観ると、こけるかな。
というのも今作は人間の内面的側面を
ヒューマンドラマチックに描写しているから。
特にアンソニーが捜査への行き詰まりから
酒と薬に走り堕ちてしまうが、
生と死の狭間から目覚めることで
見失っていたものに
ひたむきに向き合おうとするっていうとこ、
人間の秘めたる感情を
くみとらせようっていう仕掛けって意味では
幅広い共感を得られるんじゃないかな。
「いなくなってから気付いた」
とかっていう決まり文句を
具現化したような映画で、
「最近俺はとことんクズだな」
って悲観的になってる♂(ヤロウ)には
特に共感が得られるはず。
言葉ではいくらでもねえ、
言えるもんねえ。
それが大事なのは解ってるんだよねえ。
その大事を、
どういう行動で示して行くか
ってことなんだ、
そんなことを感じたよん。
大の嫌われ者が主人公っていう自虐チックな人物設定の映画、良いね。
それまでの行程がコク深くて。

それはそうとさあ、
ヴァンダムもうちょい素手使おうよ。
AM

AM