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エロス+虐殺のmのネタバレレビュー・内容・結末

エロス+虐殺(1970年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

「日陰茶屋事件」が3つの視点から反復され、その度に細川俊之演じる大杉栄はうめき声を上げねばならない。その意味で、本作はかなりな程度に、『羅生門』の性質を備えているが、同形式をとる映画群とは異なり、「曖昧さ」さえも提示されず、「頽廃の歓びのあるトーキング」が一種の通奏低音として、終始響いて来るだけである。あるいは、3つの時間軸が交錯することで、「若きわれわれ・私それともあなたのアンビランスな加担」を余儀なく実行させるのだろう。
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