エロス+虐殺の作品情報・感想・評価

エロス+虐殺1970年製作の映画)

製作国:

上映時間:167分

ジャンル:

3.5

「エロス+虐殺」に投稿された感想・評価

aJi

aJiの感想・評価

4.0
THE映像美。ストーリーはアングラで狂喜。
カメラの動き素晴らしい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

5.0
‪「エロス+虐殺」
漸く吉田喜重のATG映画「エロス+虐殺」「煉獄エロイカ」「戒厳令」の3作収録されたBD BOX輸入盤が届いた。ATG作品の中でもズバ抜けて傑出し、60年代終わりから70年代初めに撮られた本作らは日本近代批判三部作とされ仏で+虐殺が上映され世界的に評価、注目された吉田喜重のATG作品。兎に角おすすめです。久々に鑑賞したがやはり最強すぎる。‬白と黒それぞれの基調が魅せる美しい映像表現とカットやショットの最小単位を元にした集合がシーンを構成するシークエンス…難解極まりない作風の中で起きる芸術は最早思考を停止させる。政治と性の融合的革命と洒落た空間と感覚が凄く影響される。吉田喜重恐るべき作家で監督である…‬ ‪先日届いた吉田喜重の3作品を徹夜して今見終えたがやはり凄い作家かつ監督だ。久々に観たエロス+虐殺は尺長に関わらず見入ってしまう…。この手の作品を心の底から勧めたいが近年娯楽性中心の作品ばかり観ている方々に中々推せない(難解作風)のが辛くて堪らない。こう言った映画こそ評価されるべきだ。‬
初見では(映像や構成に)物凄く興奮しましたが今思うと美化しすぎかとも。
李香卵

李香卵の感想・評価

5.0
良くも悪くも観客に解釈の余地を与えない映画なんである。いやむしろ解釈しようとすから悪い、感じ取って欲しいという作り手の意図があったことだけは確かだろうけど。

内容だけ切り取ると当時の日本の政治的状況下に於いてトレンディな要素だった「国家と性」に深く言及したもので、映画の大半は現代と大正時代を交差させながら役者さんが延々と政治の議論を行うというもの。しかしそれだけなら大して映画らしい面白味やケレン味はない。本作が真に革新的なのは二つの時代を同時進行させつつ古典的なものと前衛的なものが綯い交ぜになっているところであって、その破壊的な内容にも関わらず格調高い名作みたいな仕上がりになってしまっているからまた凄い。

アナーキスト大杉栄なる人物が本当にこんな飄々としたキャラクターだったのかは自分には分からないけど、彼の一つ一つの振る舞いが何故か面白く3時間退屈せず一気見してしまった。何度観ても新しい発見のある奇怪な魅力に満ちた映画だ。
otom

otomの感想・評価

4.2
恥ずかしながら、吉田喜重の初見。どうしてどうして今まで観ていなかったか。しかし...長いっ。
SHINA

SHINAの感想・評価

-
自己否定を含む革命、自由恋愛、エロス、3つの縄、尺八、十字架
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

4.1
216分ロングバージョンみました。正直内容を理解したとは言えませんが、純粋にすごい、こんな映画が日本にあったのかと。歩いても歩いても近づけない、ふと振り返れば通った記憶のない道が広がる、まるで夢の世界にいるよう。

構図が美しいのは同意するしかないところなんだが、どのショットも絶妙に距離感がある。そして特徴的なのが、若干低めから寄りじゃないのに煽るようにしたり格子の枠越しに捉え身体を映さない。特に脚の歩く動きを描写しないようにしてるのか。突如現れる俯瞰ショットでも足元はほとんど映らない。それによりカットの繋ぎを含む運動で表現される世界とは反対に断片的なイメージや言葉だけで構成される夢幻的な世界が表現されているのか。

大島渚は主に主題面で前衛であるように思うが、吉田喜重はより形式面において前衛的な部分があったのか。初吉田喜重なので他作品もみてみたいと思った。
みち

みちの感想・評価

3.0

いろんな意味で、とんでもないものを観た。

11月18日(土)、女木島名画座(MEGI ISLAND THEATRE)での映画鑑賞ツアーに参加した。女木島名画座というのは、実はこれ自体が作品なのである。元は古い倉庫だったが、瀬戸内国際芸術祭を機に、ニューヨークで活躍する依田洋一朗氏が映画館へと生まれ変わらせた。内装がとても面白いので興味のある方はぜひ。

さて『エロス+虐殺』について。予習も何も真っ白な状態で観に行ったので、正直ちんぷんかんぷんだった。大正の運動家である大杉栄や伊藤野枝らの四角関係などを描く。今回の催しの中で、瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクター・北川フラム氏による解説もあったのだが、「大杉栄は香川県の丸亀出身なんです」という。映画を観ていると、大杉栄が香川出身だというのは正直あまり嬉しいとは思えず、父親(愛知県出身)が軍人だったから陸軍のあった善通寺に近い丸亀でたまたま生まれたのだろうと私は都合よく解釈した。

(香川には空海というスーパースターがいるというのに( ̄3 ̄)来年の映画期待)

しかし、芸術家の目の付け所は違うようである。確かに、一つ一つの場面の構図がとても美しかった。1970年の映画なのに白黒という点もこだわりを感じた。

今回、普段は使用していない女木島名画座で映画を観ることができたこと、そして本作の監督・吉田喜重氏と北川フラム氏が友人関係であることから吉田氏の好意で映画館上映ができたこと、関係者の皆さまに感謝したい。
11/18の北川フラム氏の解説付き、香川県女木島・名画座ツアーで鑑賞。女木島の風景も、ディナーも大変美味しかったのですが、肝心の映画は、3時間30分と長時間に加え、ほとんど意味不明でした。僕の理解の範疇を越えてました。明治・大正期のアナーキスト、大杉栄を軸に描くアートな映画。特に男性陣はあまりまともな人物はおらず、特に仕事をせず、屁理屈ばかり言っているような印象。現代編と大杉栄を中心とする大正編の2つのパートを行ったり来たりする作りなのですが、現代編で若き日の原田大二郎氏を見れたのがよかった。僕にとっては、「大げさなリアクションをとるバラエティによく出てくるおじさん」の印象があった本氏ですが、映画でも芝居掛かった過剰な演技は健在でした。奇声を上げる、突然走り出す、のは笑ってしまいそうになりました。
美しい構図に乗せられた、男と女の恋愛物語。

恋愛思想と、存在理念が現在(永子側のストーリー?)と過去(野枝側ストーリー)で、対比的に描いている。

こんな映画が日本にあったとは、驚きです。ラストのファンタジーも吉田監督の力み具合が、感じられた。


こういった映画を、見れる日本人は、現代には少ないでしょうね。
今の【映画】と、このエロス+虐殺という【映画】の【映画】という意味が変わってきているのでしょうか?
映画は観せられるものではなく、見るものだと感じました。見ようとしない者には、見れません。
と、思わせる作品でしたw
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