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ジャングル・ジョージの一人旅のレビュー・感想・評価

ジャングル・ジョージ(1997年製作の映画)
3.0
サム・ワイズマン監督作。

ゴリラに育てられたターザン、ジョージの初めての恋の行方を描いたロマンティックコメディ。
ディズニー製作ということで想像以上にキッズ向けの作品。可愛い動物たちがいっぱい登場する。犬みたいな仕草をするゾウや、“ボンゴ・ブラザーズ”と名付けられたゴリラのトリオ、喋るゴリラ、伝書鳩的活躍を見せる鳥などなど。登場する動物はホンモノと着ぐるみのツータイプ。
突っ込みどころはいくらでもある。ゴリラはイギリス英語を話すのにゴリラに育てられたジョージはアメリカ英語を話すというチグハグ具合。また、そもそもなぜゴリラが英語を喋るのかというのも謎。だが、外野であるはずのナレーターが動物たちに直接話しかけるという映画のルールを無視したシーンもあるので、細かい点はもはや気にならない。
物語の舞台はアフリカのジャングルからサンフランシスコへと大移動する。未開人と文明人の交流もコミカルに描かれていて、文明人の常識がジョージにまるで通用していない様子が面白い。
物語はジョージとサンフランシスコの令嬢・アースラの異文化に属する者同士の恋を描いていて、そのへんはディズニーアニメの『ターザン』と基本的展開は同じ。恋敵として自然を軽視する野蛮な男がジャングルに乗り込んでくるところまで同じ。また、『ライオン・キング』の超有名シーンをオマージュした演出も見どころだ。
そして、ジョージを演じたブレンダン・フレイザーは顔付きといい体付きといい理想のターザン像を体現した演技を見せている。ツタにしがみついて“ア~アア~”と空中移動したり(お約束)、アニマル語でお猿さんと会話したりと楽しいシーンが満載だ。
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