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フロム・ビヨンドの一人旅のレビュー・感想・評価

フロム・ビヨンド(1986年製作の映画)
3.0
スチュアート・ゴードン監督作。

アメリカのSF&ホラー作家:ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの短編小説「彼方より」を、ブライアン・ユズナ製作&スチュアート・ゴードン監督により映画化したSFホラーです。

二人の科学者による脳の実験によって別次元から出現した異形の怪物と融合を遂げた科学者の暴走を描いた奇妙奇天烈なSFホラーで、精神科医のヒロインが怪物の陰謀を阻止すべく奮闘します。

ユズナワールドが炸裂したB級カルトホラーで、ストーリーを愉しむというよりも、独創性を極めた映像世界にどっぷり浸かることを目的とした“視覚で観る”映画です。粘液まみれの人間×怪物融合体の凄まじい造形に目を見張るB級エンタメで、チョウチンアンコウみたいに頭部から生えた触手のような有機体やドロドロに溶け切った人体…といったグロテスク&ユニークな特殊造形はもはや職人技ですし、最初は堅物に見えたバーバラ・クランプトン扮する女医ヒロインが別次元の誘惑に負けて欲情全開セクシー美女に変貌を遂げる姿も鮮烈な印象を放っています。
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