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ヴィデオドロームのメタのレビュー・感想・評価

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)
3.4
なんじゃこれ


またスゴイ映画を見てしまった。
ストーリーは難解。あんまりわかりません。
わからないままに、何だかすごい映像を見せられていく。


・生体と機械の融合
有機物と無機物が溶け合う。絡み合う。
人間のお腹にパックリと開いた穴に、脈打ったビデオテープを差し込む。ひくひくとお腹の穴は動きます。意思すら感じる生々しさです。この絵面が凄まじいですね。性的な暗喩も漏れ出ている。
手と銃も、有機的な何かに覆われ融合していったりします。

・変性
とくに好きなのが、テレビの画面が変性しゴムのように飛び出てくるシーン。ものすごく不思議な感じなんですよね。ゴムの伸びとともに、自分自身も画面にどんどん吸い込まれてしまいそうな...
純粋な怖さとも違う。シュールな絵画でも見ている気分です。貞子がテレビから出てくるのとは全然違いますね 笑

・作り手の頭の中??
表現したい、という動機が気になります。どういう意図で、何をイメージして作ったのだろうか。作り手の頭の中が最大限に奇妙です。
人間の想像力って果てしないもんですね。これくらい自由な発想をしたいものです。
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