チッコーネ

ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のチッコーネのレビュー・感想・評価

1.0
付け足しのようなエンドロールの映像が、最も良かった。

バズ・ラーマンとか、ジェシカ・ビールとか、しょ~もないハリウッドハイプの姿などどうでも良いが、ブランドが選んだ相手であるのなら、口の挟みようもない。
ブロガーだのファッショニスタだのが彼らの上客なのだろうから、その意見を最大限取り込む作風が、ビジネスとして正しい選択なのだろう。

しかしウルトラ現実的かつ浅薄で、逆説的にはかけらの夢もない。
アメリカ人がある瞬間、当然のように強要してくる『高度資本主義礼賛』の香りが濃厚に漂ってきて、もうぐったり。
本作の提示しているティファニーのブランド像には、全く魅力を感じられないまま終わった。