アイ

フラガールのアイのレビュー・感想・評価

フラガール(2006年製作の映画)
3.8
内容を一言で説明すると、プロジェクトX~常磐ハワイアンセンター設立秘話~。移り変わるしかない時代。信じていたものが足元から崩れ去っていく中で、いわき市の炭鉱町の人々は力強くその苦境を乗り越えていく。もちろん全員がすんなりと時代の流れについていけたわけじゃない。反発したり、炭鉱への夢を捨てられなかったり、人それぞれに想いはあり複雑なのだ。それでも、生きていくために、未来のために、最後にはみんなで一つになって、ハワイアンセンターのオープンへと向かっていく。

最初からゴールは見えている映画なのだ。なのに、そのゴールに辿り着いた時、登場人物たちと同じくらい気持ちが高揚したし、感動した。わかっているのに嬉しいのだ。そして、爽快!ラスト(オープン日・本番)の、蒼井優を中心に踊るフラダンスのシーンは本当に圧巻! 思わず映画なのに拍手したくなった。ブラボー!なんだろう、この熱さは。スゴイよ!と、久しぶりに日本映画でシビレました。

直球の感動作なだけに一歩間違えると、ベタベタで残念な映画になりかねないのですが、お洒落に、ベタではあるけど素敵に仕上がっているのは監督の技量と、音楽、松雪泰子や蒼井優などの役者陣のガチンコ本気芝居の力でしょう。素晴らしい!とくに、ジェイク・シマブクロの音楽と、フレッシュかつ情熱的な演技で魅せてくれた蒼井優が素晴らしい!

あとね、やっぱり、富司純子がイイですね。「ストーブを貸してくんちぇえ」で泣かされました。大好きです!
アイ

アイ