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モンスターのchichanのネタバレレビュー・内容・結末

モンスター(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ずっと前から知ってる作品だった
女性のシリアルキラーの話だってことも
実話だってことも
全部知っていたけど観るのは今日になってしまった

そして観た後に「すぐにレビューを書かないと‼️」という気持ちになった
どうしてなのかはわからない

シャーリーズ・セロン
ものすごくキレイで私が知ってるのはワイルド・スピードに出てるカッコよくてクールな女性

でもこの【モンスター】という作品のシャーリーズ・セロンは誰なんだろう?と思う

実際のリーに似せるための特殊メイク
話の中に出てくる変態男の車の中まで同じにしたと言ってた
バレエで鍛えた美しいスタイルも序盤のガソリンスタンドで体を洗う姿を見て絶句してしまった

幼少期のころの話はほとんど割愛されてるため映画だけを見るとどうして娼婦をして生活していたのかわからない

ただ愛する人(女性)ができその人のために一生懸命に生きた

やったことは人間として絶対にダメだ
いくら大切な人のためとはいえ人を殺していい道理は無い

だけど長い間、娼婦をやっていて危ない目にもあっている
大切な人ができたことで【死にたくない】と思うのは自然なこと
選択が間違っていた
そして選択するということがどういうことかそれすらわかってなかったと思う

幼少期に自分を味方するものはなく
レイプしてくる父親の友人
家庭環境が無茶苦茶で弟や妹がいて勉強しないとダメな時期にすでにリーは夜の街に立って娼婦をしていた

嫌な思いをたくさんしたに違いない
日本でもいるけど
風俗嬢のことを見下す人は一定数いる

そして危ない目にたくさんあってきたに違いない
大切な人ができたから死にたくないと思うのは当たり前で最初の殺しのきっかけもきっとそうだと思う

身体を売ってお金を得るより殺して得る方が安全だもの
頭の中では「悪い事をした」と思っても
目の前には大切な人との暮らしがある

リーがこんなに頑張ってたのにセルビーはおんぶにだっこ
そして最後には平気で裏切った

でもリーは何一つせめない
警察に捕まりセルビーとの電話が警察に盗聴されてると知りつつ「私一人がやったこと」と言った
殺しのきっかけのほとんどはセルビーとの生活を守るためなのに

箱入り娘のセルビーを大切に大切に思っていた
誰よりも愛していた
だからこそ守り抜きたかったに違いない

同じ女性として愛する人のためにここまでできるリーのことを責める気にはなれない

セルビーには文句たくさんあるけどwww
(アンタも少しは働けよとか)
モンスターはセルビーなんちゃうの?って思うくらい途中から怒ってしまった
「普通に暮らしたい」というセルビーの気持ちもわからなくはないけど
でもやっぱり好きにはなれない

もっと早く観ればよかった
そしてまたもや鬱的要素高めの映画を観てしまったので精神的にキてる

男女関係なく
大切な人のために生きれるのは幸せなこと最後まで貫き通したリーの気持ちは素晴らしいと思う
(やってしまったことは処刑罰されても仕方ないこと‥
そのことに関しては何も言わない)

たとえお金持ちじゃなくても可愛がってくれて優しくしてくれる大人が一人でもいる環境に今度は生まれてきてほしい
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