名作。
アイリーンウォーノスといえば泣く子も黙るシリアルキラー。残虐スリラーに仕上げることもできたが、本作はアイリーンとセルビーの純愛物語にできた。ここが多くの評価名声に結びついたのだと思う。
さらに、シャーリーズセロンの役作りと演技が素晴らしい。凶悪を演じてるんじゃなく、理解者を求める最下層の不安定を演じてる。相当準備しないとこの名演は有り得ない。アイリーンウォーノスを演じる。誰もが理解できない狂女、まさにモンスターであるアイリーンを体現する。どこまで脚本を読み込んだのだろうと感心してしまう。超美人ブロンドが自らを見事に脱皮させた。見た目もすごい似てる。
アイリーンは自分の忌まわしい過去からの脱出を試みる。そこに銃があるのがひたすらにかわいそうでもある。
手を差し伸べてほしいのに、手を差し伸べた人を殺してしまうとは。
その場しのぎその日暮らしだけで毎日に追われていく2人。司法取引って残酷だね。自暴自棄の頂点。本当に見応えがある。