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モンスターのkonoesakutaのレビュー・感想・評価

モンスター(2003年製作の映画)
4.2

名作。

アイリーンウォーノスといえば泣く子も黙るシリアルキラー。残虐スリラーに仕上げることもできたが、本作はアイリーンとセルビーの純愛物語にできた。ここが多くの評価名声に結びついたのだと思う。

さらに、シャーリーズセロンの役作りと演技が素晴らしい。凶悪を演じてるんじゃなく、理解者を求める最下層の不安定を演じてる。相当準備しないとこの名演は有り得ない。アイリーンウォーノスを演じる。誰もが理解できない狂女、まさにモンスターであるアイリーンを体現する。どこまで脚本を読み込んだのだろうと感心してしまう。超美人ブロンドが自らを見事に脱皮させた。見た目もすごい似てる。

アイリーンは自分の忌まわしい過去からの脱出を試みる。そこに銃があるのがひたすらにかわいそうでもある。

手を差し伸べてほしいのに、手を差し伸べた人を殺してしまうとは。

その場しのぎその日暮らしだけで毎日に追われていく2人。司法取引って残酷だね。自暴自棄の頂点。本当に見応えがある。